本日の作業は新車のガラスコートです
ガラスコート
2015年7月14日
さて、新車を扱ってない弊社でどうして新車を・・・?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこのお客様、とあるつてで”弊社が関東圏で数少ないガラスコート取扱店”ということを聞いたらしく、都内の某ディーラーで納車されたその足でご入庫いただきました。
車種は2015年FLHTK リミテッド
トライクやCVOを除けば最高峰モデルですので施工する手も震えそうですね!
まずはマスキングから
新しいモデルはメーターの数は減りましたけど液晶ディスプレイが追加されたのでこんな感じになるんですね。
全面はヘッドライト、パッシングライトにマスキングします。
ガラスコートという名前の通り、硬化すると本物のガラスになりますのでガラス面につくとくもりの原因になってしまいます。
「ウィンドシールドは?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、プラスチック等は乗りにくい材質のため、ウィンドシールド、(純正の)テールランプやウィンカー等は平気なんですね。(乗りにくいということはコーティングの効果が出にくいということでもありますが)
基本的に一番効果を発揮するのは外装、継いでホイール、エンジン等のメッキパーツと言った順序でしょうか。
ホイールやエンジンにも施工はでき、効果もあるのですが、高音になる部分は本来の酸化も進みやすいためご自身での定期的な洗車等のメンテナンスが必要になります(メンテナンスについては後述)
今回写真は多くないですが過程を説明させていただきます。
まずはバフがけ、塗装面の表面を綺麗にすることで溶剤を乗りやすくし、仕上げの綺麗さを際立たせます。新車、新車同等のものであればいいのですが、これがもし中古車ともなるとまずこの時点で3~4倍ほどの時間がかかり、なおかつ新車同等の仕上げは望めません。今回は新車の話なので先に進ませていただきます。
バフがけが全て終わったら下地を作っていきます。ベースコンディショナーと呼ばれる溶剤で表面を拭きあげていきますが、これはコンパウンドや脂分を完全に除去し表面に何もないまっさらな状態にしていきます。
余談ですが、この時、外からの埃等もできれば避けたいので外気温30度を超える中、エアコンのない室内で閉めきって作業しております・・・
この溶剤もけっこうどぎつい匂いがするためマスクをしながらクラクラしながらの作業・・・
これが終わればいよいよ本番、コーティングに移ります。
塗装に使うようなスプレーガンで溶剤を吹き付けていきます。
施工自体は気が遠くなるような作業で、溶剤が濃いと表面が曇ってしまうため、非常に薄く噴霧する作業を何十回と繰り返していきます。時間にしておよそ1時間程度、バイクのまわりをぐるぐるまわり、上から吹き付け下から吹き付けホイールを回し立ってはしゃがみ・・・(この日に膝を痛めました)
噴霧がおわりましたら最後の仕上げに移ります。
親水剤と呼ばれる溶剤を塗りこんでいきます。親水とは撥水とは似て非なるもので、水を弾くのではなく、水が下に流れ落ちるようなものです。
これを吹き付けることにより洗車時に塩や汚れが水と一緒に流れ落ち、コーティングを10年維持してくれるのに一役かっているというわけです。
そうなんです、ガラスコーティング→親水剤を施工した車両が一番輝くのはこの洗車あってこそなんですね。
余談ですが、以前に「絶対に水に濡らさない」というお客様がコーティングをされたのですが、一切水に濡らさない、水拭きすらしないというこだわりの結果、表面に付着した埃等は洗い流されることもなく、(塗装を痛めることはなかったのですが)表面がまっしろーくカビたみたいになってしまいました・・・
コーティングに驕ること無く日頃のお客様の洗車や磨きも重要だということですね。
さて、話がそれてしまいましたが親水剤を塗布して1時間、定着しましたら最後に水洗いです。
余分な水気を飛ばし、傷つけないように優しく拭きあげたら以上で施工完了となります。
新車でほぼ1日仕事、中古車をもし施工するとしたらまる二日仕事といったところでしょうか。
非常に骨が折れる仕事ですがその分、普段から綺麗にしているお客様には満足していただける効果のものと自負しております。
基本的に新車や新車同等の車両に対してのみ施工をしておりますが、どうしても中古車だけど施工してみたい、といったかたはまずはお問い合わせください。
外装、ホイールや錆の状態で判断させていただきます。
写真がすくなくて記事としてお楽しみいただけたかどうか甚だ疑問ではありますが、またネタが有りましたら参上したいと思います、ご拝読ありがとうございました。