年老いて足腰が駄目になると二進も三進もいかなくなるのはなにも人間だけではありません、今回はそんなお話。
足腰の高齢化
2015年4月26日
今回の車検整備は2006年FLHTCでございます。
通常の車検整備に加えエンジンオイル、ミッションオイル、プライマリオイル、オイルフィルター、ブレーキフルードの交換はもちろん、先述の内容でお察しの方もいるかとは思いますがフロントフォークのオイルを交換したいと思います。
本来であれば、ドレンボルトからオイルを抜き上からオイル入れて
「はいオイル交換終わり」
でもオイル交換には変わりないのですが、せっかくの車検整備でお預かりしてるのに細部まで見ない手はないでしょう、それに下から抜いて上から入れただけでは内部の損傷もわからないし元の古いオイルも取りきれないですしね・・・?(デメリットとしてオイルシールの交換が必須となりますが漏れの事前予防だと思えば逆に得とも言えるかもしれません)
フロントフォークを抜きます。XLなどはそうでもないのですがツーリングモデルやFL系などはここに至るまでで一苦労です。フェアリングやインナーパネル、フォグランプ等全て外して行きます。
こちらが抜いたオイルとスプリングです。泥水のような色をしていますが元々は透明感のある赤色です。走るたびに摺動し、中の金属同士が擦れ、熱を持ち・・・エンジンは気にするけど足回りは気にしない方、もういちどよく考えていただきたいと思います。
人間も同じだと思いますがいくら体調管理に気をつけて、健康体、風邪もひかない体でも一度足を捻挫してしまえばまともに行動することもできないのですから・・・。
体調管理(エンジンのメンテナンス、オイル交換)はもちろんですが運動をして足腰を鍛えること(フォークやブレーキのメンテナンス)も大事だということですね!
あまり写真が綺麗ではありませんが内部の細かいパーツ達
こちらがバラけたチューブ、ダンパーです。清掃して外傷、摩耗の点検をします。
今回はスライドメタル等の摺動部は交換が必要なさそうでしたのでオイル、オイルシールのみを交換いたします。
「ここまでバラしたのに交換しないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんがあそこまで劣化、汚れてしまっていたらオイルを交換してあげるだけで走りは格段に良くなります。よっぽど鈍感なライダーでもそれは実感していただけるでしょう・・・!
それでは続きの車検整備に戻らせていただきますのでまたの機会に!!